一括査定の電話地獄は『鬼電』と呼ばれる業界文化。電話番号1件3500円のリード仕入れ構造で、止まらないようにできています。
「一括査定入れた瞬間に電話30本来た」
「夕飯時に鳴り止まなくて、家族にキレられた」
「LINE査定って書いてあったのに、結局電話番号入れさせられた」
こういうの、Yahoo知恵袋でも普通にあふれてます。1日30本どころか、数分で数十件、30分で40着信みたいな話まで出てきます。[参考: 中古車一括査定の電話事情(NEXTAGE)]
名古屋市内、愛知県内(豊田・岡崎・一宮・春日井・小牧)、岐阜南部、三重北部、静岡西部。東海4県でも東京でも、地域差はゼロです。一括査定サイトの仕組みが全国同じだから。
これ、車を売る人からすると、ガチ地獄です。
でも実は、業者側もこれ普通の業務として認識してるんです。社内では「今日鬼電(キデン)やってきました!」みたいに普通に使われる業界スラングまである。
つまり、あの電話30本ラッシュは、偶然でも事故でもなく、業界の通常運転として組み込まれてる。
今日は、業界の中の人なら全員知ってるけど一般には言われない、一括査定の鬼電が止まらない経済構造を、業界用語ごと雑学として並べます。
仕組み知ったら、回避できます。
業界スラング1個目、『鬼電(キデン)』。
意味そのまんま「鬼みたいに電話する」。買取業界の営業マン同士の会話で普通に出ます。「今日午前中だけで鬼電30件こなした」「鬼電チームに配属された」みたいに、職場の普通の業務名として定着してる。
つまり、あなたが「なんでこんなに電話くるの?」と思ってる現象、業界の中では部署として組織化されてる。専用の人員、専用のマニュアル、専用のトークスクリプトまで普通にある。
新人営業の登竜門扱いされてる店もあって、入社1ヶ月目は鬼電だけやらされる、みたいな話も普通にあります。
これ知ると、ちょっと風景が変わりますよね。電話してきてる人も、別に悪意でやってるわけじゃない。会社のシステムでそうなってる。だから業者個人を恨んでも意味なくて、構造ごと回避するのが正解です。
「電話番号渡したら鬼電部隊が立ち上がる」と思ってください。一回稼働した部隊は、上司の指示が出るまで止まりません。
業界の常識2個目、これは結構驚きます。
あなたの電話番号、業者にとっては「商品」です。
一括査定サイトの仕組みを業者側から見るとこうです。一括査定サイト運営会社が、車を売りたい人の情報を集める。それを買取業者に「リード(問い合わせ情報)」として販売する。1件あたり2000円〜5000円、平均3500円前後。
つまり、一括査定の画面で「車種・年式・走行距離・電話番号」を入れた瞬間、その情報がパッケージとして「3500円商品」になって、業者市場に流れる。
| 業者の経済 | 金額目安 |
|---|---|
| リード仕入れ(あなたの電話番号) | 1件 3500円 |
| 鬼電→アポ→現車査定→契約までの平均成約率 | 10〜20%程度 |
| 1件契約取るのにかかるリード費用 | 17,500〜35,000円 |
| 業者の粗利目標(中古車1台) | 15万〜30万 |
3500円で買って、35,000円かけて、最終15〜30万の粗利を取りに行く。これが一括査定経由の業者経済です。
つまり、業者はあなた1人につき3500円先払いしてるから、絶対に元を取りに来る。これが鬼電の根本動機です。
「なんでこんなしつこいの?」の答えは「3500円払ってるから」。シンプルにこれだけ。
業界スラング2個目、『リード』。
「リード何件取れた?」「今月のリードCV(コンバージョン)率は?」「リードの質落ちてる」。買取業者の朝礼で普通に飛び交うワードです。
意味は「商談につながりうる連絡先情報」。本来は普通のマーケティング用語なんですが、買取業界だとほぼ「電話番号」と同義で使われます。
違和感あるの、ここなんです。
業者からすると、車を売りたいあなたは「お客さん」じゃなくて「リード」。一個3500円で仕入れた、消化すべきタスク。これは決して「人として軽んじてる」って話ではなくて、業務処理の単位がリードになってる、ということです。
でも結果的に、こうなります。
このズレを知らないと「なんでこんな必死なの?」となる。答え:お金払ってるから。リード期限切れたら経費が無駄になるから。
業界スラング3個目、これも結構黒い。
『LINEガワ』。
意味は「ガワ(=外側、見た目)だけLINE査定」。実態は電話営業。
最近の一括査定サイトと買取業者、SEOで「電話なし LINE査定」みたいなキーワードが強くなってきたので、それに合わせて「LINE査定対応!」と謳う業者が増えました。
でも実際にユーザーがLINE登録すると、こうなります。
これ、業者の営業マン本人が「LINEガワ案件」と呼んだりする。LINEは入り口の見た目だけで、中身は通常の鬼電部隊と一緒、という意味です。
本物のLINE単独査定は、電話番号を最初に求めません。LINEだけで写真や情報を送って、LINEだけで返事が返ります。電話は希望者のみ。これが見分け基準です。
業界の経済構造もう一発。
業界スラング4個目、『アポ取り』。「お客さんに来てもらうor自宅に行く約束を取る」業務のことです。
これが一括査定の鬼電の最大動機です。
なぜか。中古車買取って、最初に現車を見て金額を出した業者が、9割契約取る業界だからです。
理由はシンプル。
つまり、業者にとってアポ取りは「契約取る」とほぼ同義。だから他社より早く電話する、しつこく電話する、出るまで電話する。
「他社さんよりうちの方が上げますよ、まず一回会わせてください」が常套句なのは、これが理由です。会えれば勝ちのゲームしてる。
逆に言うと、売る側が「会わない」を選ぶと、業者の経済構造が崩れる。だからLINE単独査定が業者にとって都合悪い、というのも構造として成立します。
ここまでをまとめると、鬼電の原因は3層で、全部経済構造の話です。
3層全部を一人の営業マンが背負ってる。3500円損したくない・他社に取られたくない・今日中にアポ取りたい。これで電話する以外の選択肢がない。
悪意でしつこくしてるわけじゃない、と言うとちょっと違和感あるかもですが、構造としては「しつこい以外の合理解がない」状況です。営業マン個人を変えても、別の人がしつこくする。
だから、対個人で戦っても無理なんです。構造から離れるのが正解。
名古屋市内・愛知県全域・岐阜南部・三重北部・静岡西部のどこでも、鬼電は地域差ゼロです。仕組みが全国同じだから。東海エリアの消費生活センターでも、車買取の電話勧誘相談は継続的に上位カテゴリ入りしています。
すでに一括査定入れちゃった人向けの脱出手順です。
意外なほどシンプルです。
ポイントは(3)です。一回でも値段の話に乗ると、業者側の社内システムでは「商談中」のフラグが立ちます。フラグ立つと、上司から「絶対取れ」の指示が出る。鬼電2回戦が始まります。
だから、「売る気がない」を文章で残すのが最強です。
もう完全無視は逆効果な場合があります。連絡取れない=リード期限切れ寸前、で電話頻度上がるパターンがあるから。短い文章で「終わり」を伝える方が早く止まります。
売る気は残ってるけど鬼電は嫌、という場合は、鬼電を全部止めてから別経路で改めて売るのが現実解です。一括査定経由のまま比較しようとすると、メンタルが先に削られます。
東海くるま買取本舗の話を少しだけ。
うちは一括査定サイトからリード(電話番号)を仕入れてません。だから3500円のコスト構造ごとなくて、鬼電の動機が経済的にゼロです。
LINE登録しても電話番号は最初に聞きません。LINE上で写真と車情報を送ってもらって、LINEで返します。電話は希望者だけ。
名古屋市内・愛知県全域(豊田・岡崎・一宮・春日井・小牧・刈谷)は、地理的に名古屋港の海外輸出ルートに近く、過走行・修復歴あり・不動車でも出口を持ちやすい立地。岐阜南部(各務原・大垣・多治見)、三重北部(四日市・鈴鹿・桑名)、静岡西部(浜松・磐田)もエリア内です。
一括査定で疲れた直後の人は、判断がかなり消耗してます。その状態でサインすると、後から「なんであの金額で売ったんだろう」となりやすい。
一回電話を全部止める。記録が残る場所(LINE)で話す。契約条件を文章で見る。
これだけで、車売却のストレスはかなり減ります。電話番号3500円のゲームから降りるだけです。